用語 | ||
英文 | ||
説明と定義 | ||
画像とダウンロード | ||
関連規格、指針、文献等 | 条項番号等 | 最終更新日 |
はい |
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cargo pile ; stack |
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「はい」は漢字で書けば「椪」で、本来は「はえ」と読み、原木や米俵などを積み重ねたもののこと、(広辞苑第6版を参考にした)。
はい作業主任者:倉庫、上屋、土場において穀物等のばら物以外の荷の高さが2メートル以上の荷の積上げ、積卸し(はい作業)を行う際の労働災害を防止する。 |
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2024.01.21 |
背景要因 |
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PSF |
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PSF 参照 |
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2024.01.21 |
廃熱ボイラー |
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waste heat boiler |
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廃熱ボイラはゴミ焼却炉、加熱炉、溶解炉、セメントキルンなどからの廃ガスの熱を利用して蒸気や温水を作り熱回収するボイラ。
同様な用語に、排熱ボイラーがあるが、ほぼ同義として使用される事も多いが、ガスタービンの排気(十分に温度が高い)を熱源として利用して、蒸気や温水を作るボイラーの意味で区分して使用することもある。 |
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2024.01.21 |
ハインリッヒの法則(1:29:300の法則) |
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Heinrich's law |
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1:29:300の法則、あるいはハインリッヒのピラミッドとも呼ばれる。大きな事故1件には人がケガをする事故29件と人のケガを伴わない事故が300件があるというもの。バードの分析を参照。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo24_1.html |
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2024.01.21 |
はさまれ |
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trapping |
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1) 危険源の一つ。はさまれて脱出できないこと。はさまれが進と押しつぶしcrashingになる。ISO12100/JIS B9700 表B.1では「捕捉」とされている。
(参考)ISO 14120:2002 5.3.2 Crushing or trapping points
2) 事故の型の一つ。はさまれ、巻き込まれとは、物にはさまれる状態および巻き込まれる状態でつぶされ、ねじられる等をいう。プレスの金型、鍛造機のハンマ等による挫滅創等はここに分類する。ひかれる場合を含む。交通事故は除く。出所:新・産業安全ハンドブック 中災防発行、労働災害分類の手引き 中災防発行
筆者注:厚労省の統計に使用されている事故の型のはさまれ、巻き込まれは機械安全の押しつぶし、巻き込みに近い。 |
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JIS B9716:2006 | 5.3.2 | 2024.01.21 |
ハザード |
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hazard |
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危険源のこと。ハザードは不利益な事象を引き起こす固有な性質であり、安全衛生においては怪我や病気を引き起こす固有の性質ということです。リスクとハザードを具体的なイメージとして理解するためには、いくつかの例が必要になります。たとえば、ある毒性の強い化学物質が密閉された容器に入れられている場合と、労働者が実際に取り扱っている場合を比較した場合、ハザードとしては同一であっても、前者に比べて後者の方が、リスクが高いとみなすことができます。またフェンスがない屋上があっても、そこに入口に鍵がかかって滅多に人が入らない状況と、頻繁に人が立ち入り作業をする状況を比較した場合も同じです。
りすく 参照 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
はしご |
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Ladder |
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75°を超え90°までの傾斜角をもつ固定された(または移動できる)昇降設備で、その水平構成要素はさん(桟)である。
関連用語:段ばしご、階段、傾斜路 |
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JIS B9713-1:2004 | 3.1 | 2024.01.21 |
ハスプ |
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hasp |
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ロックアウト用掛け金。安全性を確保するときに、複数の作業者がアクチュエータやブレーカー等に南京錠(パドロック)をかけることを可能にする掛け金。 |
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BS5304:1988 | Fig.118 | 2024.01.21 |
ハセップ |
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HACCP |
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Hazard Analysis and Critical Control Pointのことで、頭文字の略語としてHACCP( ハサップ、ハセップ、ハシップともいう) と呼ばれている。
HACCP 参照 |
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2024.01.21 |
発振による危険源 |
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電気/電子的構成部分では、集積化構成部分の発振を含む(不安定な)出力信号は考慮すべき重要顕著な不具合である。ダイナミック技術では信号処理に交流を使用するのでその処理機能に入力信号が無いのに自己”発振”が起こると危険側障害になる。 |
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ISO13849-1 | ANN-C.1 | 2024.01.21 |
発達障害 |
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障害の原因が、精神あるいは身体的、またはその両面にわたっており、自立した生活能力や言語機能、学習などいくつかの領域で、機能的に制限があります。子どもの発達の側面は多様であり、それらは相互に関連性を持っているため、ある側面に何らかの障害が見られる場合は、ほかの側面にも悪影響を及ぼしている可能性を考えなければなりません。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
発電所 |
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power station |
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発電所とは、発電機、原動機、燃料電池、太陽電池その他の機械器具を施設して電気を発生させる所をいう。 |
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電技 IEC61936-1 |
1 3.3.11 |
2024.01.21 |
半断線 |
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partial disconnection |
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半断線電線は、コードが完全に断線したのち断面の一部が接触状態で、残ったり,完全に断線しないまでも一部が切れている状態をいう。
そのまま通電させると,導体の抵抗値はその断面積に反比例するのでその箇所の抵抗値が高くなり、局部的に発熱量が増加したり、スパークが発生して被覆等周囲の物が燃え出して発煙あるいは火災になる。
半断線は,コードと差し込みプラグの接続部付近などの,折れ曲がり外力や引っ張り等、比較的強い外力がかかりやすい箇所で発生しやすい。このため,電気痕の発生箇所に,短絡を発生する原因がなければ半断線の可能性が強まる。 |
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新火災教本第3巻 電気火災編 2007 pp9-20 | 2024.01.21 |
ハードウェア安全度 |
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hardware safety integrity |
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安全関連系の安全度のうち、危険側機能失敗に導くランダムハードウェア故障に関わる部分。 |
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IEC61508-4 | 3.5.5 | 2024.01.21 |
ハーネス型安全帯 |
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墜落防止用機器の一つ。安全帯参照。 |
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2024.01.21 |
ポイラ整備士 |
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boiler maintenance men |
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ボイラー整備士(ボイラーせいびし)とは、ボイラー整備士免許試験に合格し、免許の交付を受けた者のことで、労働安全衛生法の定めによりボイラーの整備業務には就かせてはならない。ボイラー技士(特級、1級、2級)およびボイラー溶接士の資格が別にある。 |
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2024.01.21 |
爆発下限界 |
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lower explosion limit |
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可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす最低濃度。LEL |
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2024.01.21 |
爆発上限界 |
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upper explosion limit |
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可燃性ガスが空気と混合して、着火によって爆発を起こす最高濃度。UEL |
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2024.01.21 |
ばく露限界値 |
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国によって設定される、労働現場で労働者がばく露されたとしても、空気中濃度がこの数値以下であれば、ほとんどすべての労働者に健康上の悪影響がみられないと判断される濃度。
具体的には
(1) 自律管理における判断基準を明確化し、化学物質へのばく露防止対策の適切な実施を促進するために設定する指標値。「労働者が吸入する有害物の濃度」を当該濃度以下に保つことを義務とする。
(2) 労働者が1日8時間、週40時間程度、肉体的に激しくない労働強度で化学物質にばく露される場合に、当該化学物質の平均ばく露濃度がこの数値以下であれば、ほとんどすべての労働者に健康上の悪い影響が見られないと考えられる濃度。 |
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2024.01.21 |
ばく露限界値 |
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国によって設定される、ばく露限界値の他に、
日本産業衛生学会の提案している許容濃度、及び米国ACGIHが勧告しているACGIH-TLVなどがある。ACGIH-TLVには、TLV-TWA、TLV-STEL、TLV-Cがある。 |
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2024.01.21 |
バスタブ曲線 |
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bathtub curb |
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時間が経過することによって起こってくる機械や装置の故障の割合の変化ことをしめすグラフのうち、その形が浴槽の形に似ている曲線のこと。 |
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2024.01.21 |
バックチェック |
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back check |
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電磁リレー接点の溶着やばねの破損などによる意図しない再起動を阻止するための一手段。たとえばB接点を使って回路を構成したときA接点で動作を確認するような回路を構成する。 |
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2024.01.21 |
ハラスメント |
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いやがらせやいじめのことをいいます。職場においては、セクシュアルハラスメント(セクハラ)、パワーハラスメント(パワハラ)、モラルハラスメント(モラハラ)が問題となることがあります。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
バリア |
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barrier |
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通常の方向からの接近による接触を防護する部分。バリアに要求される事項は:
・充電部の前面に設置する
・容易に接近が可能であれば、バリアの保護等級はIP4X以上とする
・バリアは鍵または工具を使わなければ取り外せない構造であること
・JIS C 60364-004-041 附属書Aに詳細な記述がある。
関連用語 オブスタクル
(注記) 高電圧、特別高電圧施設(IEC 61936-1)では、バリアは開口部のない高さ 1800mm 以上の固体壁,開口部のある高さ 1800mm 以上のワイヤメッシュ,スクリーンあるいは固体壁のことをいっており,人が意図的に危険区域に侵入しようとしても容易に侵入することを防止するもので,その高さは 1800mm 以上が要求されている。 |
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IEC 60204-1 IEC60364 IEC61936-1 |
3.3 412.4 3.4.4 |
2024.01.21 |
バリア |
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barrier |
||
充電部への直接接触保護のため、充電部の周囲に設置する高さ1800mm 以上のワイヤメッシュ、スクリーン
又は固体壁であって、堅固に固定され、鍵又は工具を用いなければ取り外しができないもの。 |
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IEC61936-1 | 3.4.4 | 2024.01.21 |
馬力 |
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PS |
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馬力は工率(単位時間あたりの仕事の量)の単位である。ワットも工率の単位。
日本の計量法は、工率の単位はSIのワットを使用すると定めているが、内燃機関と外燃機関には当分の間仏馬力の使用を認めている。計量法は735.5ワットを1馬力と定めている。
メートル法の1馬力(仏馬力と呼ぶ)は、75kgf・m/sと定義されているので、1仏馬力は735.49875ワットであるので計量法の735.5ワットとは少し違いがある。 |
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計量単位令 | 第11条第2項 | 2024.01.21 |
馬力(英馬力) |
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HP |
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英馬力は、1秒あたり550重量ポンドの重量を1フィート動かせる仕事率(工率)のこと。
=550x0.3048x0.45359237x9.80665 ワット
=745.699 871 582 270 22 ワット
(関連)蒸気機関の能力を示すために、ジェームス・ワットが荷役馬一頭がだせる仕事率(動力、工率)を基準にしたものが起源である。馬力は産業革命のころの英国で、平均的な荷役用馬一頭が、180ポンドの荷物を1時間馬に牽かせると10852フィート進んだとされる。 |
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2024.01.21 |
馬力 |
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PS |
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人間の出せる力を馬力で表現してみる。
馬力の工率は、75kgf・m/sと定義されていることより、
1) 体重65kgの人が100mを10秒間で走る場合は:
65x100/10=650(ワット) ⇒0.88 馬力
2) 体重65kgの人が、1時間に6000m移動出来るとすると
65x6000/3600=108(ワット) ⇒0.15馬力 |
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2024.01.21 |
番重 |
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food carrier |
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おもに食品業界(製造や運搬)で使用される広く浅い容器。主に食品を持ち運ぶ(運搬する)ための容器で、重ねることができるもの。以前は木製であったが現在はほとんどがプラスチック製である。
「重」は、食べ物を入れた容器を重ねておくから、「番」は順送りに入れ替わってゆくから、と言われる。
ひらかなで表記されることもある。 |
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2024.01.21 |
バードの分析 |
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Bird accident ratio study |
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1:10:30:600 フランク・バードは1969年に1,753,498件、21業種、297社、30億労働時間の事故分析を行い、重傷災害1件に対し、軽傷災害が10件、物損事故が30件、インシデントが600件発生していたと報告した。
Frank E. Bird Jr. and George L. Germain, Practical Loss Control Leadership, 1969
ハインリッヒの法則(1:29:300の法則) 参照 |
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2024.01.21 |
パニック障害 |
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panic disorder |
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強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつでパニックディスオーダー(panic disorder)とも呼ばれ、従来不安神経症と呼ばれていた疾患の一部です。パニック発作と呼ばれる状態が繰返されます。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
パニックスイッチ |
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Panic switch |
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ボタンを離した時だけではなく、無意識に強く押したときにも回路が遮断するスイッチ。チェーンソーや手持ちグラインダーなどに使用される。 |
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出典AN | 2024.01.21 |
パニック発作 |
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突然強いストレスを覚え、動悸、息切れ、めまいなどの自律神経症状と強い不安感に襲われるものです。「死ぬのではないか?」などの恐怖感もよく感じます。手足のしびれやけいれん、吐き気、胸部圧迫感、息苦しさなども生じ、症状を抑えようとしても抑えられず、逆に症状は悪化し、救急搬送されることも多いようです。しかも、これらの症状は、特別な処置がなくとも、しばらく安静に過ごしていれば多くは回復します。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
パフォーマンス(性能)レベル |
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Performance level |
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予見可能な条件化で、制御システムの安全関連部による安全機能の実行能力を指定するために使用されるレベル
PL参照。 |
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ISO13894-1 | 3.1.23 | 2024.01.21 |
パリティチェック |
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parity check |
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データの誤り(エラー)を検出する手法の一つ。データ(2進コード)を一定の個数(例えば7ビットか8ビット)に区切り、その中に含まれる1の個数に対して偶奇(パリティビットと呼ばれる)を添付して転送あるいは保存用のデータを生成する。受け取った側は添付されたパリティビットと、データ中に含まれる1の個数を比較して、偶奇が合わなければデータに誤りがあると判断できる。1ビットのパリティビットを付加すると、奇数個の誤りが生じているかどうかが判定できる。簡単に誤り検出が行えるので古くからデータ伝送や、通信回線を使ったコンピュータ同士の通信に利用されている。データの誤り検出符号にチェックサム(比較的単純な加算が多い)、ビット数の多いデータに使用されるCRC (cyclic redundancy check) などがある。 |
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2024.01.21 |
パワハラ |
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パワーハラスメント の略。
職場のパワーハラスメントとは職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えることをいいます。うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもあります。 |
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こころの耳 | 2024.01.21 |
パワーハラスメント |
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bully |
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厚生労働省のワーキンググループが2012年1月30日に公表した定義では「職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。 ※ 上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる。」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000021i2v.html
Power harassment は和製英語である。英語ではbully(いじめ)、自分より弱いものに対するいじめを繰り返す、あるいはmoral harasmentが一般的である。
うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもあります。
2012年1月30日、厚生労働省は報告書をまとめて公表した。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000021i2v.html |
||
2024.01.21 |
パーセンタイル |
||
%-ile |
||
パーセンタイル(%-ile)とは、対象とする数値群を小さい順にソートし、指定された個数番目にある値を代表値とするもの。
例:100個の値がある場合、50パーセンタイルとは小さい順に数えて50番目の値、80パーセンタイルとは80番目の値、90パーセンタイルとは90番目の値となる。50パーセンタイルは、別名、中央値とも呼ばれる。平均値と50パーセンタイルの値を比較して、もし平均値の方が低いようであれば、極端に小さな値があることが予想できる。 |
||
2024.01.21 |
パーセントLEL |
||
%LEL |
||
%LELと表記する。可燃性ガスの爆発下限界濃度を100として可燃性ガスの濃度を100分の1の単位で表したもの。 |
||
2024.01.21 |
非安全関連部 |
||
non-safety-related part |
||
制御システムにおいて安全に関わらない部分。
注)システムの入力信号に応答し、安全には無関係に出力信号を生成する部分又は付属部分。非安全関連部には非対称誤りの出力特性を求めない。 |
||
ISO13849-1 | 2024.01.21 |
非常遮断 |
||
Emergency switching off |
||
非常スイッチングオフのこと。JIS B9960-1(IEC 60204-1対応)は非常遮断の用語を使用していない。非常スイッチングオフ参照。
(注記)半導体製造装置のSEMI規格の緊急遮断(Emergency off)略称EMOと非常遮断(Emergency switching off)略称EMSは異なる。 |
||
2024.01.21 |
非常事態 |
||
emergency situation |
||
緊急に終了させる,又は回避することが必要な危険状態。
備考 非常事態は,次のような場合に発生する。
- 機械の正常な運転中(例えば,人の介入による,又は外部影響の結果として)
- 機能不良又は機械のいずれかの部分の故障の結果として |
||
ISO12100-1 | 3.35 | 2024.01.21 |
非常スイッチングオフ |
||
emergency switching off (EMS) |
||
感電のリスク又は電気に起因するその他のリスクを発生した設備の全体又はその一部に対し,電気エネルギーの供給を遮断するための非常操作。 |
||
IEC60204-1 | 附属書E.1 | 2024.01.21 |
非常スイッチングオフ |
||
Emergency switching off |
||
感電あるいは電気に起因するリスクが発生した設備への電源供給を遮断する非常操作である。
通常,非常スイッチングオフ機器は,オペレータコントロールステーションとは別の位置に配置する。非常停止機器と非常スイッチングオフ機器とを混同する可能性がある場合は,混同の可能性を最小にする手段を設けなければならない。 |
||
IEC 60204-1 | 10.8 | 2024.01.21 |
非常スイッチングオフ機器 |
||
Emergency switching off device |
||
非常スイッチングオフ機器は、
- アクチュエータの種類がパーム形,又はきのこ形ヘッドの押しボタン
- コードを引くことによって作動するスイッチ
であり、直接開路動作機能を備えなければならない。
停止カテゴリ0による停止です。 |
||
IEC 60204-1 | 10.8 | 2024.01.21 |
非常スイッチングオフ |
||
emergency switching off (EMS) |
||
非常スイッチングオフは、機械の入力電源の断路によって達成され,カテゴリー0の停止となる。電気による感電の危険、あるいはその他の危険又は損傷を起こす可能性がある場合に非常スイッチングオフを備えることを推奨される。 |
||
IEC60204-1 IEC60364-4-46 |
3.18 | 2024.01.21 |
非常操作 |
||
emergency operation |
||
非常事態を終了させる又は回避することを意図した全ての行動及び機能。非常操作には、次の単独操作または組合せ操作がある。
-非常停止
-非常起動
-非常スイッチングオフ
-非常スイッチングオン |
||
ISO12100:2010 IEC60204-1 JIS B9960-1 |
3.36 附属書E |
2024.01.21 |
非常停止 |
||
emergency stop |
||
危険になったプロセス又は運動を停止させるための非常操作。E-stop
【注記】非常スイッチングオフ(EMO)と対比して(EMS)と呼称される事があるが、EMSの略称はISO 13850, IEC 60204-1では使用されていない。 |
||
IEC60204-1 | 附属書E | 2024.01.21 |
非常停止 |
||
emergency stop |
||
人に対する危険源を、又は機械類若しくは工程中の加工物への損害を避けるか又は低減するために、人間の単一動作によって停止指令を出す機能
注)人が異常を発見して人為的に急停止させることを言うことが多い。 |
||
ISO12100 | 3.4 | 2024.01.21 |
非常停止機器 |
||
emergency stop device |
||
非常停止機能 を作動させる手動の制御機器
使用するアクチュエータの種類は,次を含む。
- 手の平で押せるアクチュエータ(押しボタン)
- ワイヤ,ロープ,バー
- ハンドル
- 特別の用途では,保護カバーなしの足踏みペダル |
||
IEC60204-1 ISO13850 |
3.17 3.2 4.4.1 |
2024.01.21 |
非常停止機能 |
||
emergency stop function |
||
非常停止機能には、停止に対する要求事項に加えて,次の要求事項がある。
- すべてのモードにおいて、他の機能及び操作より優先しなければならない。
- 危険な状態を引き起こし得る機械アクチュエータの駆動源を、他の危険を発生させることなく,できるだけ早く除去しなければならない。
- リセットによって,再始動してはならない。
非常停止は,カテゴリー0又はカテゴリ-1の停止として機能しなければならない。非常停止のカテゴリーの選択は,機械のリスクアセスメントによって決定しなければならない。
非常停止機能にカテlリ-0の停止を使用する場合は、ハードワイヤによる電気機械部品だけで構成しなければならない。また、その操作を、電子論理(ハードウエア又はソフトウエア)によって、又は通信ネットワーク若しくはリンクを経由する司令の伝送によって行ってはならない。
非常停止機能にカテゴリー1の停止を使用する場合は、機械アクチュエータの駆動源の最終的な除去は、電気機械部品によって確実に行わなければならない。 |
||
ISO12100:2010 IEC60204-1 ISO13850 |
3.40 9.2.5.4.2 |
2024.01.21 |
非常停止装置 |
||
emergency stop device |
||
非常停止機器 参照 |
||
2024.01.21 |
非常停止ボタン |
||
a)アクチュエータは赤とする。
b)背景を黄色地とする。
c)自己保持・ポジティブ機構である。
d)ひら手押し型とする。
e)アクチュエータ、背景共に文字や記号をつけてはならない。識別のために必要な場合には非常停止のシンボル(IEC 60417-5638)を使用すること。
f)アクチュエータ(ボタン)のラッチを解除する方向を識別(矢印など)がある場合はアクチュエータと同色であること。 |
||
IEC60204-1 ISO13850:2015 IEC 60947-5-5 (JIS C 8201-5-5) |
10.7.2 4.3.7 |
2024.01.21 |
非常灯 |
||
非常灯とは、非常用照明器具のことで、常用電源が失われたときに速やかに避難するために必要な最低限の明かりを提供する灯火のこと。
(参考)誘導灯とは、避難口や避難する道筋をガイドする灯火のことで消防法で規定されている。 |
||
2024.01.21 |
ヒステリシス |
||
電磁デバイスにおいて安定な出力を生成させるためにヒステリシスは大切な要素である。しかし、このヒステリシスが過大になると出力の停止特性が悪くなり最悪条件では出力がOFFしなくなる。ヒステリシスの安全上の評価はデバイスの動作電流に対する出力停止の電流比で定めることが出来る。 |
||
2024.01.21 |
被制御系 (EUC) |
||
equipment under control |
||
EUC 製造,プロセス,運輸,医療,その他の業務に供される機器,機械類,装置,プラントなど。 |
||
IEC61508-4 | 3.2.2 | 2024.01.21 |
非制御停止 |
||
uncontrolled stop |
||
機械アクチュエータへの電力を切ることによる機械動作の停止であり、ブレーキその他の機械的停止装置はすべて動作させるもの。 |
||
IEC60204-1 | 3.56 | 2024.01.21 |
非対称誤り特性 |
||
oriented failure mode |
||
システムまたはこれを構成する要素が故障しても、安全側に誤る故障の頻度が危険側に誤る故障の頻度よりも著しく高い特性または安全側にしか故障しない特性をいう。
注:ここでは「安全側」を無条件安全としたとき、安全側に誤る故障とは、機械が停止する側の故障、危険側に誤る故障とは、機械が停止出来なくなる側の故障をいう。 |
||
基発第464号平成10年 | 2(4) | 2024.01.21 |
非対称故障モード |
||
oriented failure mode |
||
“非対称故障モード”の構成品又はシステムとは,支配的な故障モードが事前に分かっていて,機械機能の変化を危険源が生じない側へその故障を導くように使用することができるものである。
(注: 国際規格では加盟国の国内事情によりフェールセーフの用語が採用されなかったので、故障や破損は常に”安全側”に向いて収まる原則を非対称故障モードという) |
||
ISO12100-2 | 4.12.2 | 2024.01.21 |
非対称故障モード 論理式表現 |
||
oriented failure mode |
||
システムの2値入力をA、2値出力をBとして、F*をシステムの動作状態として正常動作状態をF*=1、正常でない動作状態をF*=0で表せば、システムは対象誤り特性をもつ機能としてB =A・F*∨Ab・¬F*で表され,すなわち、正常動作時はB =A、正常でないときはB =Ab(1か0か分からない)を表す。そして、非対称誤り(フェールセーフ)特性は不明Abを許さないシステムとしてB=A・F*で表される。B=A・F*は,システムが正常状態(F*=1)であれば出力BはB=Aとして入力Aに従い、システムが正常状態にない(F*=0)ときはB=0として出力を生成しないことを示す。ドライバーを例にとれば、Aを命令の有無として、正常時はドライバーは命令に従ってB=Aの運転をするが、非正常時の挙動は不明(B=Ab)となる。ドライバーが非対称誤り特性をもつロボットならば、B=A・F*として正常時は命令に従ってB=Aの運転をするが、非正常時はF*=0として運転を止めることになる。 |
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2024.01.21 |
非定型うつ病 |
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専門家の間でも見解は一致していない「新型うつ病」のひとつの類型と考えられています。DSM-Ⅳ-TR(米国精神医学会)にはメランコリー型に対し非定型うつ病の診断基準の記載があり、1)気分の反応性:楽しい出来事には気分が明るい、2)食欲の増加、体重増加、3)過眠、4)鉛様の麻痺(身体が鉛のように重い)、5)拒絶過敏性(他人の言動にひどく敏感)、などを特徴としています。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
非定型精神病 |
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ドイツや我が国で発展した疾患概念で、統合失調症と躁鬱病の両者が混在しているようにみえますが、そのいずれとも特定できない一群の精神疾患の総称です。急性ないし亜急性に発症し、女性に多く、症状は多彩で、感情の起伏が激しく、うつ症状、躁症状、幻覚、妄想、精神運動性興奮症状のほか、昏迷状態、錯乱、幻覚を伴うせん妄状態、夢幻状態など意識障害としての症状が見られることがあります。またてんかん性の脳波異常が認められることもあると言います。比較的短期間に軽快し予後は概して良好ですが再発傾向が強いものです。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 自殺 |
2024.01.21 |
非定常作業 |
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non-stationary operation ; non-steady work ; unsteady work ; non-routine work |
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厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo_index04.html |
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2024.01.21 |
人は誤る |
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To err is human |
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人は誰でも間違える。誤りを犯さない人間はいない。
“TO ERR IS HUMAN: BUILDING A SAFER HEALTH SYSTEM”という報告書が米国医学研究機構(Institute of Medicine: IOM)、米国科学アカデミーの関連組織、からが出された。この表題が使用されたことから国内でも広まった。この言葉は、
To err is human, to gorgive is divine. Alexander Pope.
過ちは人の常、赦すは神の業。アレキサンダ ポープ(英 詩人 1688-1744)
から来ている。 |
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2024.01.21 |
日内リズム |
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circadian rhythm |
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サーカディアン・リズムのこと。人間をはじめとして多くの生物がもっている約24時間周期の生理現象をさします。このリズムの乱れは、短期的には疲労や睡眠障害(例えば、海外旅行などによる時差ぼけ)、長期的には心身の健康に深刻な影響をもたらすことがあります。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
皮膚の電気抵抗 |
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皮膚の電気抵抗は、皮膚表面の角質を剥離したのちの測定では約100kΩである。
人体の電気抵抗は、皮膚の抵抗と人体内部の抵抗からなります。皮膚の抵抗は印加電圧の大きさと皮膚表面のぬれた状態で大きく変わります。人体内部はほぼ水分ですから電気抵抗はあまり変わりません。乾燥し厚く固くなっている皮膚の部分(水分量の少ない角質)が相当します。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ryodoraku1968/27/7/27_7_135/_pdf |
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2024.01.21 |
肥満 |
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過剰な脂肪が身体に蓄積した状態を肥満という。蓄積した脂肪の分布が重要視され、内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満に分け、内蔵脂肪肥満型は健康障害を伴いやすいのでハイリスク肥満である。
内臓脂肪型肥満は、中年男性に多く、上半身に脂肪がつくリンゴのような体型で、おなかの皮膚はつまみにくく、生活習慣病の原因になる悪玉の生理活性物質(サイトカイン)を分泌する。生活習慣の改善で減らしやすいという特徴がある。
内臓脂肪型肥満かどうかの診断は腹部CTで内臓脂肪面積を測定し100cm2以上のものを指すが、スクリーニングとして、へその高さの腹囲で代用し、男性で85cm以上、女性で90cm以上を内臓脂肪型肥満としている。(日本肥満学会(JASSO)基準2005年改訂)
皮下脂肪型肥満は、女性に多く、お尻に脂肪がつく洋梨型のような体型で、おなかの皮膚はつまみやすく、サイトカインは分泌されにくいとされている。皮下脂肪は一度ついたらとれにくいという特徴がある。
肥満かどうかはふつうBMIという数値で行われている。BMI25以上を肥満としている。BMIの計算式は BMI=体重(kg)÷(身長(m)x身長(m))である。筋肉の多い人や骨の割合の多い人は体重が多くとも肥満でないことがあるのでBMIを利用しての肥満の判定は正しくないので注意が必要である。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
ヒヤリハット |
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near mis, incident |
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ミス、災害の発生の一歩手前で事なきを得たという体験をいう。「ヒヤリ」とした、「ハッ」とした事故直前の出来事からこの言葉が広まった。
医療に於ける英語で定義するincidentは、日本語のインシデントおよびアクシデントの双方を含むので混乱しないよう注意が必要である。
ハインリッヒの法則(1:29:300)の3階層目の300をヒヤリハットととらえることもあるがこの層は物損事故を含むことに注意が必要である。そのためバードの分析をヒヤリハットとして捉えることが最近の流れである。 |
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2024.01.21 |
ヒヤリハット |
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near mis, incident |
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機械にはさまれかけてヒヤッとした、とか間違えてスイッチを押しかけてハッと気づいて冷や汗をかいたような体験をひとまとめに表現したもの。
不安全行動をやっていた、不安全状態にちかづいたが、かろうじて怪我をしなかった。しかし、後で、ぞっとした。 |
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2024.01.21 |
ヒヤリハット |
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near mis, incident |
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(厚生労働省のサイト):仕事をしていて、もう少しで怪我をするところだったということがあります。このヒヤっとした、あるいはハッとしたことを取り上げ、災害防止に結びつけることが目的で始まったのが、ヒヤリハット活動です。仕事にかかわる危険有害要因を把握する方法の1つとして、効果的です。
ヒヤリハットは報告する側にとっても、報告を受ける側にとっても、あまり名誉なことではありません。このため、労働者を責めないという取決めをし、これを実行しないと、制度が長続きしません。たとえ作業手順書どおりに作業を行わなかったことが原因であった場合も、手順書に無理があって守ることができないのかもしれません。手順書の見直しの良い機会と考えるべきです。
朝礼などの機会をとらえ、ヒヤリハットがきちんと報告されるよう意識付けをしておくことも重要です。また、改善された事例については、社内報などを通じて社内に広く情報提供すると、水平展開はもとより、労働者の意識向上にもつながります。 http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo26_1.html |
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2024.01.21 |
ヒューマンエラー |
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Human Error |
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意図しない結果を生じる人間の行為。
例えば:人間が犯す誤り、見まちがい、思い違い、勘違い、やり忘れ、などである。 |
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JIS Z8115:2000 | G20 | 2024.01.21 |
ヒューマンエラー |
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Human Error |
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「すべきことが決まっている」ときに、「するべきことをしない」あるいは「すべきでないことをする」と後付的にいうこと。
規則違反行為をヒューマンエラーに含めるかどうかは議論がある所であるが、上述のヒューマンエラーの定義から考えるとヒューマンエラーに含める事が妥当である。ただし、テロ、サボタージュなどは含めない。 |
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2024.01.21 |
ヒューマンエラー |
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Human Error |
||
人間の決定または行動のうち,本人の意図に反して人,動物,物,システム,環境の機能,安全,効率,快適性,利益,意図,感情を傷つけたり,妨げたりしたものであり、かつ本人は通常はその能力があるにもかかわらず、システム、組織あるいは社会などが期待する達成水準を満たさなかったもの。(芳賀繁、2003、失敗のメカニズム) |
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2024.01.21 |
ヒューマンエラー |
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Human Error |
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計画されて実行された一連の人間の精神的または身体的な活動が、意図した結果に至らなかったもので、その失敗が他の偶発的なものでないすべての場合。Reason, J. Humanerror |
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2024.01.21 |
ヒューマンエラー |
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Human Error |
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A woriking definition of human error provided by Rigby (1970) is “a human action that exceeds some limit of acceptability.” |
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2024.01.21 |
ヒューマンエラー |
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Human Error |
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システムによって定められた許容限界を超える人間行動の集合の任意の一要素。Miller, D.P., Swain,A.D. 1987, Handbook of Human Factors |
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2024.01.21 |
ヒューマンエラー |
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Human Error |
||
効率や安全性やシステムパフォーマンスを阻害する、あるいは阻害する可能性のある、不適切または好ましからざる人間の決定や行動。Sanders, M.S., McCormic, E.J., Human Factors in Engineering and Design, 1987 |
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2024.01.21 |
ヒューマンエラーの分類 |
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Human Error |
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ヒューマンエラーの分類にはいくつもの種類がある。代表的な分類として、Swain A.D.の”オミッションエラーとコミッションエラー”、Reason J.の”スリップ、ラプス、ミステイク”の2つをあげる。前者は行動面からの分類であり、後者は人間の情報処理過程での分類でRasmussenのSRKモデルに対応して考えている。 |
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2024.01.21 |
ヒューマンファクター |
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human factor |
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人間科学を体系的に適用することで、システムエンジニアリングの枠内で統合して、人間とその活動の関係を最適なものにすること。Edwards, 1985 |
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2024.01.21 |
ヒューマンファクター |
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human factor |
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ヒューマンファクタはリスクに関係しており,リスク見積りで配慮されなければならない。この場合,例えば次を含む。
a) 機械類と人の相互作用、機械の修理を含む
b) 人と人の相互作用
c) ストレスの関連する側面
d) 人間工学的影響
e) 訓練,経験及び能力に依存する状況の中で人のリスク認知力
f) 人間の疲労
g) 能力を制限する側面(身体的障害、年齢など)
訓練,経験及び能力はリスクと深く関係する。しかし,これら要因のいずれも設計又は安全防護による安全方策が実施される場合の危険源の除去又はリスク低減に代えて使用してはならない。 |
||
ISO12100:2010 | 5.5.3.4 | 2024.01.21 |
表示パネル |
||
構成は、適合時を1非適合時を0としてYES=R・Y・Bとする。
R) 赤:即時対応を意味し、他用途に不使用。
Y) 黄:異常表示。
B) 青:行動要請。 |
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IEC60204-1 | 2024.01.21 |
標準化 |
||
standardization |
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実在又は潜在の問題に関し、与えられた状況の下で最大限の秩序を実現するため、共通かつ繰返し使用するための取決めを確立する活動。(ISO/IECガイド2)
自由に放置すれば多様化、複雑化、無秩序化する事柄を少数化、単純化、秩序化する行動。具体的には、様々な「もの」や「事柄」について、「品質・性能の確保」、「安全性の確保」、「互換性の確保」、「試験・評価方法の統一」等を目的に、一定の基準を定めること。 |
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ISO/IEC Guide 2 | 1.1 | 2024.01.21 |
避雷器 |
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surge arresters |
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避雷器は、過大な雷撃など、定格以上の電流が通電した場合避雷器内圧を放出し、容器の爆発的な飛散を防止するための放圧装置を具備することがJEC 規格で規定されている。電技省令第9条(高圧又は特別高圧の電気機械器具の危険防止)も、接触の危険の防止と避雷器、アーク発生機器の火災予防を規定しているが、人に関しては規定していない。 |
||
IEC61936-1 | 6.2.5 | 2024.01.21 |
広い接触面積 |
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large surface |
||
IECに共通している考え方で、人体と充電部との間の接触面積が広い(large eria、large surface)の基準であり、約50mmx50mmをいう。 |
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IEC 60204-1 | 8.2.1 | 2024.01.21 |
疲労 |
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「ある活動をそのまま続ければやがてへばり、休めば回復すると予測できるかたちでおこる体内変化であって、それによって活動自身にもそれとわかる変化を伴って休息を求めている状況」と定義できます。いくつかの分類方法が提唱されており、必要な休息のパターンからは、急性疲労、亜急性疲労、日周性疲労、慢性疲労(蓄積疲労)に分類されます。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
疲労蓄積度自己診断チェックリスト |
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workers'accumulated fatigue checklist for self-assessment |
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過重労働による健康障害防止のための総合対策の一環として、厚生労働省により作成、公開されました。本人用は、労働者自身が疲労の蓄積をセルフチェックするツールとして、家族用は、本人用と合わせてご家族が見て労働者の疲労の蓄積度を判断する目安とできるように作成されました。本人用では、最近1か月の自覚症状について13の質問が、最近1か月の勤務の状況について7の質問が設定されており、総合判定で仕事による負担度が点数で表されます。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
病識 |
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自分自身の異常体験や行動が病気あるいは病気であったことを判断し、自覚していることです。統合失調症、アルコール依存症などのメンタルヘルス不調の場合は病識がないことも多く、そのために治療がうまく進まないこともあります。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
ファームウェア |
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firmware |
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不揮発性の内部記憶モード(記憶喪失のないモード)によりコンポーネントの製造者によって提供される実行制御プログラムコードで、使用者によって変更できないプログラムコード。 |
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ANSI/RIA R15.06:1999 | 2024.01.21 |
不安 |
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anxious, fear |
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不安は,日常生活の中で,漠然とした特定できない曖昧な脅威を察知したときに,自我の危機としてだれもが経験する心的反応であり,不確定性と無力感を伴う心理的状態である。しかし,不安ということばによって表現される意味と内容,程度,現われ方は多様である。 |
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2024.01.21 |
不安障害 |
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不安とは、明確な対象を持たない恐怖のことを指します。不安により発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状も現われますが、不安そのものや不安による身体症状が強く生活に支障がある病的な状態を不安障害と呼びます。治療には、薬物療法・認知行動療法などがあります。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
不安神経症 |
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不安を主症状とする神経症が不安神経症ですが、現在では「神経症」という用語は使われなくなっています。不安神経症は現在の「パニック障害」か「全般性不安障害」になります。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
不安全〔な〕行動 |
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unsafe behavior (operation) ; unsafe action |
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労働災害を分類するときの一つの方法。不安全状態と一緒に用いる用語で、厚生労働省の労働災害を分類するときなどに使用される。
その考えは、労働災害が発生する原因は、労働者の不安全行動と機械・物の不安全状態があるとし、不安全行動の代表的なものには:
1) 防護・安全装置を無効にする
2) 安全措置の不履行
3) 不安全な放置
4) 危険な状態を作る
5) 機械・装置等の指定外の使用
6) 運転中の機械・装置等の掃除、注油、修理、点検等
7) 保護具、服装の欠陥
8) その他の危険場所への接近
9) その他の不安全な行為
10) 運転の失敗(乗物)
11) 誤った動作
12) その他
がある。
従来は作業者の注意力に依存する割合が多かった頃からずっと使用されている用語であるが、平成18年にリスクアセスメントが導入され、安全をリスクベースで進める、すなわち残存リスクを許容できるレベルにまで低下させることが重要視されるようになってからは、不安全行動を無くすこともあるが、リスクの低減に重きを置くようになっている。 |
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厚生労働省 | 2024.01.21 |
不安全行動 |
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unsafe act |
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人間の行為を、良い結果「安全」を導き出すために行う安全行動と、危害や損害を招く危険行動があるとしたとき、その中間的な行為がありこれを不安全行動という。Reasonは不安全行動をスリップ slip、ラプス lapse、ミステイク mistake、バイオレーション violation に分類した。安全でない行動のすべてを不安全行動と呼ぶ場合もあるので注意が必要である。
厚生労働省の分類による不安全の定義とは大きく異なる。 |
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2024.01.21 |
不安全〔な〕状態 |
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unsafe condition |
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労働災害が発生する原因は、労働者の不安全行動と機械・物の不安全状態があると考えられています。不安全状態の代表的なものには:
1) 物自体の欠陥
2) 防護措置・安全装置の欠陥
3) 物の置き方、作業場所の欠陥
4) 保護具・服装等の欠陥
5) 作業環境の欠陥
6) 部外的・自然的不安全な状態
7) 作業方法の欠陥
8) その他
があります。 |
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厚生労働省 | 2024.01.21 |
不安状態 |
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anxious, fear |
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安全状態ではなく、危険状態でもない、その間にある状態を不安状態とする。
安全確認型 参照 |
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2024.01.21 |
フェールセーフ |
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fail-safe |
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フェールセーフの概念は,機械の故障によって生じる危険源を回避することであり,重要な方策である。
フェールセーフに関する技術原則をまとめて編集し ISO 12100-2:2003 (JIS B 9700-2:2004)において“4.12 安全機能の故障の確率の最小化”を規定した。 |
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ISO 12100 | 6.2.12 | 2024.01.21 |
フェールセーフ |
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fail-safe |
|||
動力や安全関連構成部分に故障が生じたとき、圧倒的に安全な方向に故障するような設計特性。
人と機械の共存の場において、機械や機器の故障などの異常が発生した場合、人や周辺環境の安全、保護を損なうことなく、その機械が常に安全に作用すること。フェール(fail、失敗、故障)を生じたら、必ずセーフ(safe、安全)側に作動する機能。
注)フェールセーフを「失敗しても大丈夫」と人が失敗することも含む場合がある。人の失敗の対策にフールプルーフ(バカなことをしても大丈夫)があるのでもし人の失敗をもフェールセールに含めるとフェールセーフとフールプルーフの双方ががあやふやになる。ここではフェールセーフに人の失敗を含めない。
非対称故障モード フールプルーフ 参照 |
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|||
JIS D 6802:1997 IEC61508-7 |
2.(2) A.2.4 |
2024.01.21 |
フェールセーフ 工作機械のフェールセーフ化に関するガイドライン |
||
fail-safe |
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労働省労働基準局長通達 「工作機械等の制御機構のフェールセーフ化に関するガイドラインの策定について」 基発第464号 平成10年7月28日
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
http://anzeninfo.mhlw.go.jp/yougo/yougo38_1.html |
||
基発第464号 平成10年7月28日 | 2024.01.21 |
フェールセーフ原理(工学設計) |
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fail-safe principles |
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フェール原理とは、稼働寿命期間内にシステムとしての機能の故障や構成部品の破壊が起きることを許容するが、これが原因で致命的な結果を引き起こさないように保証することである。 |
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工学設計 体系的アプローチ | p.202 | 2024.01.21 |
フェールセーフ原理(電子技術の) |
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application of fail-safe principles |
||
受信入力を支流信号として、この支流信号を増幅、整流、レベル検定または増幅、レベル検定、整流のプロセスで処理する方法をフェールセーフ原理の適用と呼ぶ。 |
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2024.01.21 |
フェールセーフ条件 |
||
理論的条件であって、動力源に故障が生じたとき、又はこの条件成立に寄与する構成部分のいずれかに故障が生じたとき、安全機能をそのまま維持できるような能力。実際には、当該安全機能に対して故障の影響を低減すれば、この条件が満たされる。危険側故障の最小化とも言われる。 |
||
ISO12100-1 | 解説 3.2 | 2024.01.21 |
フェールセーフ・ハードウェア |
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fail-safe hardware |
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ハードワイヤーシステムにおいて、(1)すべての静的障害(固定故障)が安全状態になり、(2)それが検出される場合その装置はフェールセーフの方法で動作すると言われる。 |
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IEC61508-7 | ANN-C | 2024.01.21 |
フォールトアボイダンス |
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fault avoidance |
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製造、設計などにおいて、アイテム及び構成要素にフォールトが発生しないようにする方法または技術。 |
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JIS Z8115:2000 | D19 | 2024.01.21 |
フォールトアボイダンス |
||
fault avoidance |
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フォールトアボイダンスとは、故障や障害の要素を高品質・高信頼性の部品や素子を使用したり、故障の生じにくい設計や構造を採用する、または人に依存する場合は人を訓練することで、システム全体での障害を回避しようする考え方のこと。フォールトfaultは故障や障害、アボイダンス avoidanceは回避を意味する。フォールトアボイダンスは古典的な手法であるが、「人間は間違いを犯す」という思想が広がり、フォールトアボイダンスだけでは不充分なため、現在はフォールトトレランスに重点を置くことが主流になっている。 |
||
2024.01.21 |
フォールト・トレランス |
||
障害発生時において要求機能を実行し続けるための機能ユニットの能力(ISO/IEC2382-14)
障害又は誤りの存在下で、要求される機能を遂行し続ける機能ユニットの能力。IEC61508では要求機能は安全機能である。
フォールト・レジスタンス 参照 |
||
IEC61508 ISO13849-1 |
2024.01.21 |
フォールト・レジスタンス |
||
たとえ機械装置に不具合が生じても、安全機能に限っては安全機能を維持し続けるための機能ユニットの能力
フォールト・トレランス 参照 |
||
ISO13849-1 | 3.2 | 2024.01.21 |
負荷 |
||
load |
||
ある瞬間に電気回路又は機械装置に電気装置がなすべき電気的又は機械的要求の諸量値。自動制御関連では、エネルギーを吸収する装置であって、システム又はその要素に加えられたり、取り除かれたりするような材料、力、トルク、エネルギー、パワーなどをいう |
||
ISO12100 IEC 60204-1 |
2024.01.21 |
付加絶縁 |
||
supplementary insulation |
||
基礎絶縁が破損した場合に、感電に対する保護を行うために、基礎絶縁に付加した独立の絶縁。 |
||
JIS C 9335-1:2003 | 3.3.2 | 2024.01.21 |
付加保護方策 |
||
complementary protective measure |
||
本質的安全設計方策でなく,安全防護(ガードまたは保護装置の実施)でもなく、使用上の情報でもない保護方策をいう。非常停止機能,捕そく(捉)された人の脱出方策やエネルギーの消散等による保護方策。安全防護は重要な保護方策ガードや保護装置を用いてリスク低減を図る保護方策。現実に発生している又は切迫した非常事態を回避するものであり事故の未然防止とならず,また,これらの方策は人が(操作などの)行動をしないと有効でない。
4つの保護方策(本質的安全設計方策、安全防護、不可保護方策、使用上の情報)のうちの3番目、3ステップメソッドの第2ステップに含まれる。その名の通り、付加的に利用すべきレベルの方策で、大別すると次の5つが挙げられる。
(1)非常停止機能
(2)エネルギー遮断・消散手段
(3)被災者の脱出・救助手段
(4)機械の運搬時の安全な取り扱い手段
(5)機械類への安全な接近手段 |
||
ISO12100:2010 JISB9700:2013 |
6.3.5 | 2024.01.21 |
付加 |
||
complementary |
||
complementary 「 相補的な,補完的な」は, 相互に補い合っているということを示し.2つが共に揃って全体が構成されるという意味合いをもつ.「補助的な,補足的な」ではなく,重要なものがあり,そのcomplementaryも重要という意味を持ちます. |
||
2024.01.21 |
不休業災害 |
||
disabling injury without lost days |
||
不休災害とは、業務遂行中に業務に起因して受けた負傷又は疾病によって、医療機関等(事業所内の診療所等を含む。)で医師の手当てを受けたもので、被災日の翌日以降1日も休業しなかったもの(休業が1日未満のものを含む。)をいう。 |
||
2024.01.21 |
(機械の)副開閉装置 |
||
secondary switching device |
||
ロックアウト条件発生時、オフ状態を生成し、かつ、適切な機械制御動作を始動することによって、例えば機械の副制御要素を不活性状態にする(de-energizing)ことによって、安全支援活動を実行する装置。 |
||
IEC61496-1 | 2024.01.21 |
覆工 |
||
lining (work) |
||
覆工とは、工事で開いた部分を一時的に元に戻し、使えるような状態にすること。
例えば、掘削工事や地下鉄工事などにおいて、工事で穴を掘りその上の地上の高さにつくる仮設の床をいう。 |
||
2024.01.21 |
(機械の)副制御要素 |
||
secondary control element |
||
危険なところの主要な駆動部駆動源を遮断するための要素。機械の主制御要素とは独立する。 |
||
IEEE電気・電子用語辞典 | 2024.01.21 |
不具合 (障害) |
||
fault |
||
予防保全若しくは計画的行動又は外部資源の不足によって機能を実行できない状態を除き,要求される機能を実行できないアイテムの状態。
備考1. 不具合(障害)は,しばしばアイテム自体の故障の結果であるが,事前の故障がなくても存在することがある(IEC 60050 のIEV191-05-01 参考)。
備考2. 不具合(障害)及び故障という語はしばしば同義語として使用される。 |
||
ISO12100 ISO13849 IEC61496-1 |
3.33 3.2 |
2024.01.21 |
不具合 |
||
problem, defect, bug, fault |
||
不具合は、様々な機械や機器の状態や調子がよくないことを表す。
当初の期待していたような仕様や動作を行わないときに使われる。
また、不具合はあからさまに故障や欠陥というのを嫌って用いられることもある。
故障と違って人には使わない。
ソフトの不具合はBUGという。 |
||
2024.01.21 |
不整脈 |
||
心臓の拍動のリズムが一定でない状態ですが、心拍や脈拍が規則正しく整であっても、心電図で正常洞調律かつ正常心拍数(50~100/分)以外のものは、臨床的には不整脈です。不整脈の診断に心電図検査が必要です。さらに、ホルター心電図(長時間記録心電図)、心エコー検査、心臓電気生理学的検査、冠動脈造影などで不整脈の種類と基礎疾患について評価することが大事です。日常生活になんら問題のない不整脈も多いのですが、ある種の不整脈は生命の危険を伴っており(致死性不整脈)、突然死の原因となりえます。不整脈の原因としては、先天的異常、虚血性心疾患などによる刺激形成異常と刺激伝導異常がありますが、その発現には精神的ストレスも誘因となると言われています。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
不足電圧保護 |
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undervoltage protection circuit |
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電圧が所定値以下であるとき、保護対象装置を切り離す。このような動作を行う継電器を不足電圧継電器と言う。 |
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IEC 60204 | 5.3.5 | 2024.01.21 |
不注意 |
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carelessness ;inadvertence ; inobservance ; inattention |
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英語表記の為に掲載しています。説明と定義は仕掛かり中です。 |
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2024.01.21 |
不定愁訴 |
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身体の状態について、何となく体調が悪いという感覚や様々な自覚症状を訴え、検査をしても原因となる病気が見つからない場合を指します。「頭が重い」、「目の奥が痛い」、「疲れが取れない」、「よく眠れない」などと訴えることも多くあります。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
不法行為 |
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第五章 不法行為
(不法行為による損害賠償)
第709条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。 |
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民法 | 709条 | 2024.01.21 |
フレイル |
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Frailty |
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加齢により心身が老い衰えた状態のこと。
加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像(厚生労働省研究班の報告書)
厚生労働科学研究費補助金(長寿科学総合研究事業) 総括研究報告書 後期高齢者の保健事業のあり方に関する研究 研究代表者 鈴木隆雄 |
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2024.01.21 |
フレックス制勤務 |
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労使協定で1か月以内の一定期間の総労働時間等を定め、その範囲で労働者が始業時間及び終業時間を自由に決めることができる制度です。1日の中で自由に勤務ができる時間(フレキシブルタイム)と、必ず労働しなければならない時間(コアタイム)に分けますが、コアタイムがない場合もあります。労使協定では、適用する労働者の範囲や、標準となる1日の労働時間なども定めます。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
粉じん障害防止規則 |
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Ordinance of Prevention of Hazards due to Dust, |
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粉じんを吸入することによって起こる疾病には、中毒と、よく知られている「じん肺」があります。「じん肺」は,古くから「よろけ」等と呼ばれ「不治の病」として恐れられてきた疾病であり,現代の医学によっても治すことができません。
「じん肺」とは、長期間,微少な粒子である粉じん(主に粒径が5μm以下)を吸入することによる肺胞およびその周辺部に生ずる線維増殖性変化を主体とする疾病のことです。これが進行すると、「息切れ」や「動惇」等の症状が現われ、さらに進展すると肺機能障害が進行し「肺性心」という状態で死亡します。また,肺結核等種々の合併症にかかりやすくなり、このために死亡することがあります。
「じん肺」の発生を防止するためには、なるべく粉じんを吸入しないようにしなければなりませんが、そのためには、
① 粉じんにさらされない
② 粉じんの発生をおさえる
③ 発生した粉じんを取り除く
④ 発生した粉じんを新鮮な外気でうすめる
等の対策を進めることが必要です。
(関連法令)
粉じん障害防止規則(昭和54年)最終改正:平成21年3月30日:(設備関係)
じん肺法(昭和35年)最終改正:平成16年12月1日
じん肺法施行規則(昭和35年)最終改正:平成19年12月4日:(健康管理) |
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粉じん障害防止規則 | 2024.01.21 |
粉じん防爆構造 |
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dust-explosion-protected electrical apparatus |
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労働安全衛生規則(安衛則)第261条では、引火性の物の蒸気、可燃性ガス又は可燃性の粉じんが存在して爆発又は火災が生ずるおそれのある場所では、蒸気、ガスまたは粉じんによる爆発又は火災を防止するため、通風、換気、除じん等の措置を規定し、それでもなお爆発の危険がある濃度に達する恐れのある引火性蒸気・可燃性ガス(280条)、可燃性ふんじん(281条)では防爆性能を有する防爆構造の電気機械器具を使用するように定めている。
粉じん危険場所で使用する防爆構造電気機械器具は
「電気機械器具防爆構造規格」(昭和44年労働省1)告示第16号;以下「構造規格」という。)
に適合したものであること。
なお、可燃性ガス雰囲気で使用される防爆構造電気機械器具は国際整合防爆指針に適合する器具を使用する事が最近は多くなっているが、粉じん防爆は国際整合防爆指針に含まれていないので構造規格を使用する。
粉じん防爆構造には、粉じん防爆普通防じん構造と粉じん防爆特殊防じん構造の区分がある。それぞれ次のように定められている。
紛じん防爆普通防じん構造とは、接合面にパッキンを取り付けること、接合面の奥行きを長くすること等の方法により容器の内部に紛じんが侵入し難いようにし、かつ、当該容器の温度の上昇を当該容器の外部の可燃性の紛じん(爆燃性の紛じんを除く。)に着火しないように制限した構造をいう。
粉じん防爆特殊防じん構造とは、接合面にパッキンを取り付けること等により容器の内部に粉じんが侵入しないようにし、かつ、当該容器の温度の上昇を当該容器の外部の爆燃性の粉じんに着火しないように制限した構造をいう。 |
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電気機械器具防爆構造規格 | 第3章 | 2024.01.21 |
フールプルーフ |
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fool proof |
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バカなことをしても大丈夫なように施した工夫のこと。ヒューマンエラーを事故に結びつけないための方策の一つ。間違った操作や運転を行おうとすると機械や設備がその操作を受け付けない仕組み(ハード的なインターロック、ソフト的なインターロックなど)で実現する。人的ミスがあっても、危険側に機能しないこと。
ガード(安全カバーなど)や安全装置をフールプルーフに含めるとする場合もあるが、安全工学の立場からは区分して考えたい。
(参考資料)
ミス防止のための原理と方法-あなたの職場にもありますか、こんなミス、こんなエラー-
www.indsys.chuo-u.ac.jp/~nakajo/open-data/FP-text.pdf
フェールセーフ 参照 |
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2024.01.21 |
ブスバー |
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busbar |
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母線のこと |
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2024.01.21 |
ブルーマンデー |
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休み明けの月曜は「また1週間仕事か」と思い、気分がのらず、憂鬱な気分で迎えることを表現しています。世界的にBlue Mondayは休日明けの物憂い月曜日として誰しも経験し広く認識されており、このレベルではうつ病、うつ状態とはいえません。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
ブロックセクション・コントロールシステム |
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人間又は機械可動部の移動又は状態の変化を複数の作業空間(ブロックセクション)の変化として捕らえて、その複数に分割した空間毎に人や機械(可動部)などの移動物体の移動を制御するシステム。移動体制御では閉そく制御システムとも呼ばれる。閉そく制御システムでは通常は直接 人を制御対象としない。ブロックシステムとも呼ばれる。 |
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2024.01.21 |
分析手法(ヒューマンエラー) |
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ヒューマンエラー(ファクター)の分析方法として比較的良く用いられているものには下記がある。
・時系列対照分析図 時系列的手法
・VTA (Variation Tree Analysis) 時系列的手法
・ETA (Event Tree Analysis) 時系列的手法
・FTA (Fault Tree Analysis) 要素分解的手法
・なぜなぜ分析 要素分解的手法
・特性要因図 要素分解的手法 |
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2024.01.21 |
プライバシーの保護(健康管理における) |
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protection privacy in health management |
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英語表記の為に掲載しています。説明と定義は仕掛かり中です。 |
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2024.01.21 |
プライバシーの配慮 |
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プライバシーの範囲は個人ごとに異なりますが、健康情報は特にセンシティブな情報ですから、セキュリティを確保して取り扱います。病名や検査値などの生データは、医療職以外が不用意に取得や利用をしないようにします。また、目的外使用や第三者への提供の際には、本人に事情を説明して同意を得ます。ただし、本人の生命や健康を守る必要がある場合は、積極的に活用しましょう。研究や公表のための利用では、匿名化しましょう。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
プラグ/ソケット |
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plug/socket combination |
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IEC60309-1に合致するプラグ及びソケット,ケーブルカプラ又は器具用カブラ。 |
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IEC60204-1 | 3.41 | 2024.01.21 |
差込プラグ |
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plug |
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差込プラグの総称としてプラグという。 |
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JIS C08303 | 3.2 | 2024.01.21 |
プラセボ効果(偽薬効果) |
||
placebo |
||
プラセボ(placebo)とは偽薬を意味する。外観上はそっくりでも中身は無害なもの、たとえばデンプンや糖分であり、薬の成分が入っていなくて薬理作用のないものでも、薬だと信じて服用すれば、それなりの効果があることをいう。 |
||
2024.01.21 |
プロアクティブ |
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proactive |
||
プロアクティブ。「将来に備えての準備の」とか「予防措置の」という意味。名詞は reaction。反対語は reactive (リアクティブ)、反動/反応的な。 |
||
2024.01.21 |
プロセス危険性評価 |
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PHA process hazard analysis |
||
化学プラントは、反応器、熱交換器、ポンプ、貯槽などで構成され、いくつかの化学物質を混合したり反応操作によって違った化学物質を合成したり、加熱・冷却したり、などのいくつかの操作を経て目的の化学物質を得る。実際にこれらの操作を行う前に、「危ないことにならないか」を検討して必要な安全対策を取り、事故を未然防止することがPHAの実施である。引用元
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsse3/old/SafetyHart/No30.html |
||
2024.01.21 |
プロトコル |
||
protocol |
||
コンピュータシステムで、システム間やコンピュータと端末などとデータ通信を行うために定められた規約をいう。情報フォーマット、交信手順、誤り検出法などを定める。この約束に従って情報が受け渡しされる。 |
||
2024.01.21 |
平均危険側故障時間 |
||
Mean Time To dangerous Failure |
||
システムが危険側故障に至るまでの平均時間の推定値。MTFFdを求めるには、安全関連部をI:入力、L:論理、O:出力 に分けてそれぞれの危険側故障までの時間を求め、それを平均化する。 |
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ISO13849-1 | Annex C | 2024.01.21 |
変異原性試験(テスト) |
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mutagenicity test |
||
変異原性試験は、発がんの可能性が出来る化学物質による遺伝子及びそれを含む染色体への損傷を短期かつ簡便に検出するのに用いられる。 一方、発がんには、種、性、固体などにより差が見られることが知られている。 |
||
2024.01.21 |
変調変換型センサ構造 |
||
センサは物理的に発生する情報を電気信号に変換する機能を持つ。変調変換型センサでは能動的に(activeに)輻射されるエネルギーが被検出によって変調されるタイプでエネルギ透過型とレーダ型がある。参照 直動型センサ構造。 |
||
2024.01.21 |
変電所 |
||
substation |
||
電技では、「変電所」とは、構外から伝送される電気を構内に施設した変圧器、回転変流機、整流器その他の電気機械器具により変成する所であって、変成した電気をさらに構外に伝送するものをいっており、構内に施設した開閉器その他の装置により電路を開閉する所である「開閉所とは分けているが、IEC61936-1では「開閉所」も「変電所」の中に含めている。 |
||
電技 IEC61936-1 |
1 3.3.11 |
2024.01.21 |
ベリリウム |
||
Beryllium |
||
ベリリウムには強い毒性があり、金属の中で最も有毒なものの1つで、わずかな量でも摂取すると死に至る。ベリリウム製品を使用する人には有害な影響はない。
Berylliumは、原子番号4、原子量 9.012182の金属。それはすべての固体の中で最も軽く、化学的に安定な物質で、鉄の約6倍の剛性を持ち、非常に高い融点、比熱、融解熱、強度-重量比(strength‐weight ratio)を有し、幅広い温度範囲で形状を保つ。また、優れた電気伝導度および熱伝導度、非磁性を示す。 |
||
2024.01.21 |
ベンゼン中毒 |
||
benzene poisoning |
||
有機溶剤のベンゼンによる中毒。ベンゼンは最も多く使用された有機溶剤であったが、中毒が世界中で多発したため、各国でその使用を厳しく規制している。わが国でも労働安全衛生法によって、溶剤または希釈剤としてベンゼンを5%以上含むゴム糊(のり)の製造、輸入、提供、使用はすべて禁止されているが、有機合成化学では重要な原料として広く使用されている。
高濃度のベンゼン蒸気を吸入すると、最初に頭痛、めまいがおこり、酒に酔ったような興奮状態となり、やがて眠気、運動失調、呼吸困難をきたし、昏睡(こんすい)状態に陥り、死亡することもある。慢性中毒は低濃度蒸気の吸入あるいは皮膚からの吸収によっておこり、食欲不振、体重減少、倦怠(けんたい)感、頭痛、めまい、不眠などのほか、造血機能が障害されて貧血、白血球減少がみられ、ついには白血病や再生不良性貧血になることもある。
労働衛生上の許容濃度は10ppmである。 |
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2024.01.21 |
ペットロス症候群 |
||
「ペットを失う」ことによりさまざまな心身の症状が生じるものを指します。愛情を持って接していた飼い主ならだれもが経験する正常な感情体験であり、症状の程度は個人差が大きいものです。様々な症状が生じますが、ペットロスをきっかけにうつ状態、うつ病に至ることもありますので、その場合には治療が必要となります。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
ペンダント |
||
pendant |
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システム又はその一部がプログラムできるユニット。制御システムに連携して操作される。
ロボットの制御装置に接続して、ロボットにプログラムを教示、またはロボットを作動させることの出来る携帯用ユニット。 |
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ISO11161 JIS B0134 |
2024.01.21 |
包括指針 |
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機械の包括的な安全基準 (指針) を参照 |
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2024.01.21 |
放射性同位元素による放射線障害の防止に関する法律 |
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The Law Concerning Prevention of Radiation Hazards due to Radioactive Isotopes |
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(目的)
第一条 この法律は、原子力基本法(昭和三十年法律第百八十六号)の精神にのつとり、放射性同位元素の使用、販売、賃貸、廃棄その他の取扱い、放射線発生装置の使用及び放射性同位元素又は放射線発生装置から発生した放射線によつて汚染された物(以下「放射性汚染物」という。)の廃棄その他の取扱いを規制することにより、これらによる放射線障害を防止し、及び特定放射性同位元素を防護して、公共の安全を確保することを目的とする。 |
||
2024.01.21 |
放射能 |
||
radiation |
||
放射線を出す能力。電離放射線
activity(放射性物質の)〔【同】radioactivity〕 |
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2024.01.21 |
法則 |
||
law |
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一定の条件のもとで、必ず成立する事物相互の関係。また、それを言い表した言葉や記号。自然法則・化学法則・物理法則・社会法則・経済法則などがある。
実験によって帰納的に得られたもので、少なくとも全ての人の経験からこれに反する現象は認められないが、有限個の事象から主張するものである限りにおいて、そこには反証の危険性が存在する。
注:ニュートンの法則は、絶対的に正しいと考えられているが、原子のレベルの世界では必ずしも有効に使用できるものではない。
例:アルキメデスの原理 Archimedes' principle、ニュートンの法則 Newton's law |
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2024.01.21 |
法定労働時間 |
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労働基準法においては、使用者は、原則として1日については8時間、1週については40時間を超えて労働者を働かせてはならないと定められています(法32条)。この法律で上限を定められた時間のことを「法定労働時間」といいます。使用者は、この「法定労働時間」を超えて労働者を働かせる場合には、労働者の過半数を代表する者と書面による協定(労使協定)をし、これを労働基準監督署に届け出なければなりません。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 過労死等 |
2024.01.21 |
法律 |
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law |
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国会で衆参両院の可決、あるいは衆議院の優越制度により可決されるもの。
筆者注:憲法のあらゆる条項に「~法律でこれを定める」「法律の定めるところにより~」等とあるように、実務上、その制定・改正動向に最も注視しなければならない法令のこと。 |
||
2024.01.21 |
保険給付(業務災害関係) |
||
仕事が原因となって負傷し、又は疾病にかかったとき、それらの結果として障害がのこったり、介護を要するに至ったとき、あるいは死亡したときなどに労災保険給付がなされます。
これらに該当する保険給付には、療養補償給付、休業補償給付、障害補償給付、遺族補償給付、葬祭料、傷病補償給付及び介護補償給付があります。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) 労災補償 |
2024.01.21 |
保険給付(通勤災害関係) |
||
通勤が原因となって負傷し、又は疾病にかかったとき、それらの結果として障害がのこったり、介護を要するに至ったとき、あるいは死亡したときなどに労災保険給付がなされます。
これらに該当する保険給付には、療養給付、休業給付、障害給付、遺族給付、葬祭給付、傷病年金及び介護給付があります。 |
||
こころの耳(厚労省サイト) 労災補償 |
2024.01.21 |
保健指導 |
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health consultation; health guidance |
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健康診断の判定結果に基づいて精密検査の受診、医療機関での治療、生活習慣の改善などの指導を実施することを指します。
労働安全衛生法により、健康診断の結果が有所見である労働者に対して、事業者が医師または保健師により実施させるよう努めなければならないこととされており、実際は「健康診断結果に基づき事業者が講ずべき措置に関する指針」を参考に行われています。 |
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こころの耳(厚労省サイト) メンタルヘルス |
2024.01.21 |
保健所 |
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保健所は、地域保健法第5条により、都道府県、政令指定都市、中核市その他の政令で定める市または特別区に設置されている、公衆衛生活動の中核となる公的機関です。保健所の業務は、保健指導や相談をはじめとして、感染症の予防、食品衛生、環境衛生など多岐にわたりますが、設置主体などによって、その役割と業務は大きく異なります。自殺予防においても、公衆衛生活動との拠点としての取組みが期待されています。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 自殺 |
2024.01.21 |
保護 guarded |
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guarded |
||
(電気系統)危険箇所へ人や事物が接触あるいは接近する等のあり得る危険を排除するために、適当なカバー屋ケース、柵や網、マットやプラットフォーム等の手段でカバー、シールド、柵囲い、閉鎖あるいはその他の処置を講じて保護すること。
(米国電気基準) 覆ったり、隠したり、囲ったり、包んだり、または適当なふたや包装、障害物、防柵、仕切り、マット、台などの手段で保護することにより、人や物体が危険なところに接近、接触することを防止すること。 |
||
2024.01.21 |
保護 protection |
||
protection |
||
コンピュータシステムでは、例えば”記憶保護”を意味する。ソフトウェアの分野ではコンピュータシステム全体またはその一部へのアクセス(使用)を制御するための手段を講じることとしてセキュリティ用語で定義する。 |
||
2024.01.21 |
保護インピーダンス |
||
protective impedance |
||
機器の通常使用状態および起こり得る故障状態のもとで電流を安全な値に制限できるように、充電部とクラスII構造の可触金属とのあいだに接続したインピーダンス。 |
||
JIS C 9335-1:2003 | 3.3.6 | 2024.01.21 |
保護具 |
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perosonal protective equipment (PPE), Protector |
||
(労働安全衛生法の定めによる)身体を危害または健康障害から保護する器具。安衛法関連では、保護帽、顔面保護具、安全帯、保護靴、静電靴、労働衛生保護長靴、保護衣、防塵・防毒マスク、などが規定されている。
参照: 防具 |
||
労案法、労安則、など | 2024.01.21 |
保護〔器〕具 |
||
personal protective equipment ; protective device |
||
保護具には、粉じんや有害ガス・蒸気等の吸入から身を守る呼吸用保護具(防じんマスク、防毒マスク等)、落下物や転落時等による頭部損傷を防ぐための保護帽、赤・紫外線、レーザー光線等の有害光線から目を守る保護メガネ、強烈な騒音から耳を守る防音保護具、建設現場等の高所作業での転落から命を守る安全帯、その他保護衣、保護靴、保護手袋、化学防護服等、人間の身体の部分あるいは全身を守るため様々な種類がある。
しかし、残念ながらこれらの保護具が適正に活用されず、健康障害が起きたり、場合によっては命を失ったり等の災害が発生している。保護具はただ単に装着していればよい、というものではなく、保護具使用の目的を明確にし、正しく着用しなければ人の身体を守ることはできない。 |
||
2024.01.21 |
保護具着用管理責任者 |
||
防じんマスク・防毒マスクを使用している事業場では、衛生管理者、安全衛生推進者又は衛生推進者等労働衛生に関する知識、経験等を有する者が防じんマスク、防毒マスクの適正な選択、着用及び取扱い方法について必要な指導を行ない、これらの適正な保守管理に当たらせることとされており、この役割を担う人を「保護具着用管理責任者」と言います。
厚生労働省では、防じんマスク、防毒マスクに関して、事業者が特に留意する事項として作業場ごとに保護具着用管理責任者を配置するよう指導している。 |
||
第8次粉じん障害防止総合対策(平成25年度~平成29年度) | 2024.01.21 |
保護装置 |
||
protective device |
||
ガード以外の安全防護物。
(例) インタロック装置(インタロッキング)、イネーブル装置、ホールド・ツゥ・ラン制御装置、両手制御装置、検知保護設備(SPE)、能動的光電保護装置(AOPD)、機械的拘束装置、制限装置、阻止装置 |
||
ISO12100 ISO14119 IEC61496-1 |
3.28 | 2024.01.21 |
保護等級 |
||
IP |
||
IP 参照 |
||
IEC60529 | 2024.01.21 |
保護特別低電圧 |
||
protective extra-low voltage |
||
PELVのこと。 |
||
2024.01.21 |
保護導体 |
||
protective conductor |
||
(記号PE) 感電(電撃)保護のために、次の部分を電気的に保護する保護ボンディング用の導体で次の様な部分がある。
- 露出導電性部分
- 外部導電性部分(系統外導電部)
- 主接地端子
- 電源又は中性点の接地点 |
||
IEC60204-1 IEC60050 |
3.45 826-04-05 |
2024.01.21 |
保護方策 (安全防護方策) |
|||
protective measure |
|||
リスク低減を達成することを意図した方策。次により実行される。
-設計者による(本質的安全設計方策、安全防護及び付加保護方策、使用上の情報)及び
-使用者による(組織:安全作業手順、監督、作業許可システム;付加安全防護物の準備及び使用;保護具の使用;訓練)
注記:JIS B9700:-2:2004 解説図2にわかりやすく全体が示されている。 |
|||
|
|||
ISO12100 ISO14119 ISO14120 |
3.19 | 2024.01.21 |
保護方策の論理和結合 |
||
保護(安全防護)方策が複数のコンポーネントで構成されて、これらのコンポーネントの機能の動作状態を表す論理の変数の論理和によって安全情報が伝達される場合、障害の検出遅れは構成されるコンポーネントの最大検出遅れまたは論理和入力の変化に依存する。はなはだしい場合入力変化が遅れてコンポーネントの障害を検出出来ない場合が生じる。 |
||
2024.01.21 |
保護帽 |
||
safety helmet |
||
保護帽は安衛法第24条「事業者は、労働者の作業行動から生ずる労働災害を防止するため必要な措置を講じなければならない。」
安衛則第518条「高所作業」 |
||
安衛法 | 24条 | 2024.01.21 |
保護ボンディング |
||
protective bonding |
||
感電(電撃)保護に対する保護のための等電位ボンディング
備考 感電に対する保護手段により,燃焼や火災のリスクを低減できる。 |
||
IEC60204-1 | 3.43 | 2024.01.21 |
保護ボンディング回路 |
||
protective bonding circuit |
||
漏電事故の際の感電に対する保護にかかわるすべての保護導体及び導電性部分。 |
||
IEC60204-1 | 3.44 | 2024.01.21 |
保全性(機械の) |
||
maintainability(of a machine) |
||
“意図する使用”の条件下で、機能を果たすことのできる状態に機械を維持できるか、又は、指定の方法で、指定の手段を用いて必要な作業(保全)を行うことにより、上記の状態に機械を復帰させ得る能力。 |
||
ISO12100-1 | 3.3 | 2024.01.21 |
本質安全 |
||
inherent safety |
||
システムの基本設計や運転特性向けられた概念である。危険源を除去する、あるいは危害のひどさを受容できる程度までに小さくすることにより達成される安全のこと。
類似の用語に本質的安全設計がある。
機能安全と対比して使用されることもある。 |
||
2024.01.21 |
本質安全防爆構造 |
||
intrinsically safe |
||
電気機械器具を構成する部分の発生する火花、アーク又は熱が、ガス又は蒸気に点火するおそれがないことが点火試験等により確認された構造をいう(構造規格による)。
爆発性雰囲気中で使用する電気機器の防爆構造の一つの構造であるが、本安機器(回路のすべてが本安回路である電気機器)および本安関連機器(本安回路と非本安回路の両方を含む機器で、非本安回路が本安回路に悪影響を及ぼす恐れがないような構造の電気機器)は、回路自身によって防爆性が保持される。そのため本安機器および本安関連機器への要求は厳しい。
工場電気防爆指針による防爆構造には下記がある。
- 耐圧防爆構造(IEC60079-1)
- 内圧防爆構造(IEC60079-2)
- 安全増防爆構造(IEC60079-7)
- 油入防爆構造(IEC60079-6)
- 本質安全防爆構造(IEC60079-11)
- 樹脂充填防爆構造(IEC60079-18)
- 非点火防爆構造(IEC60079-15) |
||
工場電気防爆指針2008 IEC 60079-6 電気機械器具防爆構造規格 |
第6章 | 2024.01.21 |
本質的安全 |
||
inherently safety |
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システムの基本設計や運転特性向けられた概念である。リスクを小さく設計することで達成される安全のこと。本質安全、機能安全と対比して使用されることもある。 |
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2024.01.21 |
本質的安全設計方策 |
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inherently safe design measure |
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ISO 12100では、ステップ1の本質的安全設計方策は危険源を除去できる唯一の機会であり,最も重要な方策であるので,本質的安全設計方策以外は“追加である”というとらえ方である。ステップ2,ステップ3の方策,使用者で講じられる方策は“追加”というとらえ方である。 |
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JIS B 9700-1:2004, | 解説4.1 d | 2024.01.21 |
本質的安全設計方策 |
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inherently safe design measure |
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ガード又は保護装置を使用しないで、機械の設計又は運転特性を変更することにより、危険源を除去するか又は危険源に関するリスクを低減する保護方策。
本質的安全設計方策はリスク低減プロセスにおいて第一番目のステップであり,最も重要なステップである。本質的安全設計方策は,危険源を除去することにより,又は,機械自体及び/又は機械と暴露される人との間の相互作用に関する設計特性の適切な選択によるリスクの低減によって達成される。具体的例には
1) 幾何学的要因、2) 物理的側面、3) 機械設計に関する一般的技術知識、4) 適切な技術の選択、5) ポジティブな機械的作用、6) 安定性、7) 保全性、8) 人間工学の遵守、9) 電気的危険源源、10) 空圧および液圧の危険源、11)制御システムへの本質的安全設計方策、12)安全機能の故障の確率の最小化、13) 設備の信頼性、14) 供給・取り出しの自動化、15) 保全・給油・設定の作業位置を危険区域外とする |
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ISO 12100 | 3.20, 6.2 |
2024.01.21 |
本質的安全設計による基準例 |
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感電: 25V以下
参考:『低圧電路地絡保護指針(JEAG8101-1971)』
人体が著しくぬれている状態、もしくは金属製の電気機械装置や構造物に人体の一部が常時触れている状態では、対地電圧を25V以下に抑えるか、高速遮断型の漏電遮断器を取付けるか、絶縁変圧器を使うか、いずれかの工事をすることが望ましい。
温度: 50℃未満,
低温やけどへの注意:比較的低い温度(44℃~50℃)のものでも長時間にわたって皮膚の同じ個所にふれていると、人間の筋肉などが壊死するために低温やけどを負う。一般的には44℃では3~4時間以上の接触で発症し、46℃では30分~1時間、50℃では2~3分で発症するといわれている。出所::NITE湯たんぽの事故,注意喚起
角: 2C 以上
製品の機能としてシャープエッジが必要な部分以外のエッジは2C以上とする。 |
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2024.01.21 |
本質的安全設計による動力及び力の制限 |
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ロボットは,メカニカルインタフェース又はTCP において最大動力80 W,又は最大静的力150 N(リスクアセスメントに基づいていずれかを決める)を保証するように設計しなければならない。ロボットの設計は,これらの値を超えないことを保証しなければならない。
注記1 この特性の有効性は,追加危険源(例えば,挟圧箇所,せん断危険源)への暴露によって限界があるかもしれない。 |
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JIS B 8433-1:2007 (ISO 10218-1:2006) |
5.10.5 | 2024.01.21 |
ホールド・ツー・ランの回路 |
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hold-to-run circuit |
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ホールド・ツー・ランの回路: 作業者が操作装置を押しているときに限って機械が運転を開始し、操作装置から手指等を離したときは直ちに機械を停止させる回路 基発464号 |
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基発464号平成10年 | 2024.01.21 |
ホールド・ツゥ・ラン制御装置 |
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hold-to-run control device |
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手動制御器(ペンダント、アクチュエータ)を人力で操作している間に限り、危険な機械機能の起動開始指令を出し、かつ維持する制御装置。 |
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ISO12100-1 IEC60204-1 JIS B0134 |
3.26.3 4-7040 |
2024.01.21 |
ボイラー及び圧力容器安全規則 |
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Ordinance on Safety of Boilers and Pressure Vessels |
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ボイラー及び圧力容器安全規則は、ボイラー及び圧力容器の安全についての基準を定めた厚生労働省令である。 労働安全衛生法に基づき定められたものである。 |
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2024.01.21 |
ボイラー技士 |
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boiler operator |
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ボイラー技士とは、労働安全衛生法に基づく日本の国家資格の一つで、各級のボイラー技士免許試験に合格し、免許を交付された者をいう。空調・温水ボイラーの操作、点検を業務とする。
特級ボイラー技士
一級ボイラー技士
二級ボイラー技士 |
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2024.01.21 |
ボイラー溶接士 |
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boiler welder |
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ボイラー溶接士は、労働安全衛生法に規定された国家資格の一つで、ボイラー溶接士免許試験に合格し、免許の交付を受けた者をいう。
特別ボイラー溶接士免許
ボイラー(小型ボイラーを除く。)又は第一種圧力容器(小型圧力容器を除く。)の溶接(自動溶接機による溶接、管(ボイラーにあっては、主蒸気管及び給水管を除く。)の周継手の溶接及び圧縮応力以外の応力を生じない部分の溶接を除く。)の業務を行う際に必要な資格である。
普通ボイラー溶接士免許
特別ボイラー溶接士の資格が必要な業務のうち、溶接部の厚さが25mm以下の場合又は管台、フランジ等を取り付ける場合の溶接の業務を行うのに必要な資格である。 |
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2024.01.21 |
防音保護具 |
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ear protector against noise |
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防音保護具とは、強烈な騒音を発する作業場で、作業者の聴覚障害を防止するために使用する保護具のこと。
防音保護具の国際規格はISO 4869-1、ISO 4869-2、対応するJIS規格(JIS T 8161)である。耳栓と耳覆いに区分されている(表 3)。
厚生労働省では、作業場で実施すべき騒音障害防止対策を体系化して「騒音障害防止のためのガイドライン」を策定している。 |
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2024.01.21 |
防災文化 |
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disaster prevention culture |
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災害関連の活動として,一般に,防災・減災・災害復興の三つが並べられる.災害復興の困難を身に沁みて知った人たちは,やはり防災が大事だ,と実感する.「防災」が三つ合わせての総称となり,「防災文化」という語が,使われるようになっている. |
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大学講義、技術者の倫理入門、杉本ら、丸善、2024 | 2024.01.21 |
防じんマスク |
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dust respirator |
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防じんマスクとは、空気中に浮遊している細かな粒子状の物質(粉じんやオイルミストなど)を、口や鼻から吸い込まないようにするためのマスク(呼吸器用の保護具)のこと。
粉じんを吸い込むとじん肺など気管支や肺に障害を起こすのを防ぐため、粉じんが発生する作業現場で使用されている。
防毒マスク とは全く異なる。 |
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2024.01.21 |
防毒マスク |
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gas mask |
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防毒マスクとは、作業場あるいは環境に存在する有毒ガスを吸収缶で除去し、吸入する空気を浄化するためのマスクのこと。
また、ガスの濃度が2.0%以下(アンモニアは3.0%以下)または、ばく露限界の100倍以下であれば、防毒マスクを使用できるが、それ以上の濃度の場合は、防毒マスクではなく、送気マスク、自給式呼吸器を使用する。
ガスの濃度を測定した結果、0.1%以下であれば、直結式小型防毒マスク、1.0%以下であれば、直結式防毒マスク、2.0%以下であれば、隔離式防毒マスクの選定が可能である。
防じんマスク とは全く異なる。 |
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2024.01.21 |
防爆 |
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explosion protection |
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防爆とは、爆発を防ぐこと、爆発から身体や装備を守ること、あるいは爆発の被害をくい止めること、などであるが、産業あるいは労働安全では爆発性ガス雰囲気での爆発またはふんじん爆発を対象としている。
労働安全衛生規則(安衛則)第261条では、引火性の物の蒸気、可燃性ガス又は可燃性の粉じんが存在して爆発又は火災が生ずるおそれのある場所では、蒸気、ガスまたは粉じんによる爆発又は火災を防止するため、通風、換気、除じん等の措置を規定し、それでもなお爆発の危険がある濃度に達する恐れのある引火性蒸気・可燃性ガス(280条)、可燃性ふんじん(281条)では防爆性能を有する防爆構造の電気機械器具を使用するように定めている。
防爆構造電気機械器具は
1) 「電気機械器具防爆構造規格」(昭和44年労働省1)告示第16号;以下「構造規格」という。)
2)国際整合防爆指針(労働安全衛生総合研究所技術指針「工場電気設備防爆指針(国際規格に整合した技術指針2008)JNIOSH-TR-NO.43(2008)」の略称)および、「電気機械器具防爆構造規格における可燃性ガス又は引火性の物の蒸気に係る防爆構造の規格に適合する電気機械器具と同等以上の防爆性能を有するものの基準等について」平成22年8月24日 基発0824第2号
のいずれかに従ったものを使用する。 |
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労働安全規則 | 281 282 283 284 |
2024.01.21 |
母線 |
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busbar |
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母線とは、複数の回路又は部分間の共通の導体(電線)等をいい、接続部、接合部及び絶縁性支持物も含む。ブスバーともいう。 |
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2024.01.21 |
ポジティブオーバーラップ |
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入力があっても出力が生じない部分を持つ油空圧の入/出力特性。入力をPi、出力をPoとして2値の論理変数で表 して、しきい値をTh(>0)とするとき、入力Piに対して出力Poは次式で与えられる。
Po=1,Pi≧Th、 Po=0, Pi<Th |
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2024.01.21 |
ポジティブな機械的作用 |
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positive mechanical action |
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一つの可動な機械的コンポーネントが直接接触して又は剛性要素を介して他の機械的コンポーネントの動作に必然的に依存して動作する場合に達成される。。
either by direct contact or via rigid elements |
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ISO12100 | 6.2.5 | 2024.01.21 |
ポジティブな機械的作用 |
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positive mechanical action |
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機械的構成部分が直接接触して、または合成要素を介して他の機械的構成部分に作用するような結合。機械的構成要素を介して入力となる力Opが出力となる力Fとして伝達される場合、通常F = K*・Opである。ここに、OpとFは「力あり」を1、「力なし」を0とする2値の論理変数で、K*は伝達に預かる機械的要素の動作状態を表す論理変数である。伝達要素が正常(K*=1)であればF=Opであるが、正常でない(K*=0:例えば折れる)場合F=0である。しかし、どうしてもF=0を避けてF=Opとする方法がポジティブな機械的結合である。信頼性確保に基づく。 |
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ISO12100-2 ISO14119 |
2024.01.21 |
ポストベンション(事後の対応) |
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postvention |
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自殺予防の3段階のひとつです。この第3段階目が「ポストベンション」と呼ばれる対応です。不幸にして自殺が生じてしまった場合、遺族を筆頭に、親しかった友人や職場の同僚、あるいは目撃者にも多大なショックが刻まれることになります。このように遺された方や関係者の方たちに対して適切なケアを行い、心理的ダメージを最小限にする対応をポストベンションといいます。 |
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こころの耳(厚労省サイト) 自殺 |
2024.01.21 |
ポテンシャル極大原理 |
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電気回路においては、それが正常状態にあるときをポテンシャルの高い状態に設定して、正常でない場合にはポテンシャルの低い状態に移行させる。機械的には、例えばレーザ光はガードを持ち上げた状態で利用し、電磁ロック装置内の閂として施錠穴に挿入されるレバーのフックは落下時を施錠状態にする(重力の利用)。 |
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2024.01.21 |
ポリカーボネイト |
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polycarbonate |
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ポリカーボネート( polycarbonate)は、ポリカ、PCと略称され、透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性・寸安定性などにおいて優れた物性を示す熱可塑性プラスチックの一種。耐衝撃性は一般的なガラスの250倍以上といわれるため安全の分野では特に広く使用される。アクリル樹脂などと共に有機ガラスとも呼ばれる。
機械では、電気絶縁の他、ガード(内部観察用窓)に広く使用される。薬品耐久性は、アルコール、弱酸にはある程度耐えるが、アルカリや芳香族炭化水素には溶解する。切削油をかけられると表面が白化する。そのため、ガラスとの重ね合わせで使用される。紫外線で黄変劣化する。
技術資料は、タキロンシーアイ社の技術資料が参考になる。
https://www.takiron-ci.co.jp/product/product_01/useDir/usepdf/policarbonate.pdf
防弾ガラスの主材料としてもよく知られている。 |
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2024.01.21 |